2016年06月08日

日本紅斑熱とは、日本紅斑熱リケッチアという病原体を保有するマダニに刺されることで感染し、重症化すると死に至ることもある感染症で、県内でも患者が発生しています。また、平成20年~24年に県環境衛生科学研究所が実施したマダニの調査においても、採取した複数のマダニから、日本紅斑熱リケッチアが検出されています。
■感染経路
 病原体を保有しているマダニに刺されることで感染します。
 人から人へ感染して広がるものではありません。
■症状等
 マダニに刺されてから2~8日で、高熱、発疹を呈し、重症化すると死に至ることもあります。
 治療の第2選択薬はテトラサイクリン系抗菌薬で、ニューキノロン系抗菌薬が有効です。
■注意すること
(1)マダニに刺されないようにしましょう。
 特にマダニの活動が盛んな、春から秋にかけて注意が必要です。
 野山や草むらなどに入る場合は、肌の露出を少なくしてください。
 マダニ用の忌避剤はありませんが、虫除け成分が含有されている忌避剤を使用することで一定の効果が得られますが、マダニを完全に防ぐことはできませんので、他の防護手段と組み合わせて対策を取りましょう。
(2)屋外活動後は、マダニに刺されていないか確認しましょう。
 マダニに刺された場合は、数日間体調の変化に注意しましょう。
  発熱等の症状が見られたら、早めに医療機関を受診し、マダニに刺された可能性があることを伝えましょう。